news
2017/10/11 16:12
汗ばむ夏が終わり秋になると、革の感触が懐かしくなる今日この頃ですね。
フランスから海を渡ってやってきた”トリヨン”と言う革はあの世界的に有名な高級バッグメーカーの工房から出たものなのです。
フランスのバッグ工房では、牛一頭から大型バッグだと1個か2個くらいしか作りません。牛1頭の革は500から600デシ(1デシは10センチ四方)
の面積があり、ざっと幅2メートル×長さ3メートルありますが、肩から上、おしりから下、お腹の部分は革の繊維が背中中央部分に比べて密ではないため、使いません。
全体の3分の1ほどの背中を中心とした部分のみを使って高級バッグを作るのです。
さらに、既に厳密なチェックを経てバッグのパーツを切り出した後にも再び厳重なチェックがあり、その段階でたった1つでもキズやシボ(革の模様)
のアンバランスがある場合ははねられて、製品にはなりません。
そんなことから牛1頭から作られた高級な革の3分の2ほどがバッグに使われない余り革になるのです。
これらの余り革は、他の小物制作にも使われず、工房から買い取られて、一部は日本に輸入されることになるのです。
牛からいただいた革を余すところなく使いきることが大切な命に感謝の気持ちと敬意を表することにもなると思います。
私はこの余り革を使って、小物を作り、さらに余った革はネコの形に抜いて、余すところなく使いきっています。
このトリヨンはカラフルで発色の良い色展開で、厚くて柔らかくてプニプニの触り心地は国内では見当たらないものです。
そんな最高の素材を使って、ちょっとしたユーモアを交えた普段使いの革製品を作って皆さんに少しでも楽しくなってもらいたいと考えております。
(写真1:カラフルなトリヨンからお勧め10色 見本のため一部は顔が付いていません)
最高級の革素材というのはもちろんですが、デザインはシンプルでありながら頑丈で長く使えることをコンセプトにしています。
こちらはシンプルなキーケースですが、ちょっと突き出た部分が2つあり、それぞれ顔が付いています。表側はニコニコ顔、裏側は
ちょっとションボリ顔ですが、プニプニした顔を指先で弾いたりして遊んでください。
鍵が4つ付けられる金具はスイスのAMIET社という会社の本社から直輸入したものです。堅牢な作りです。
今はモデルチェンジしていますが、わざわざ古い型のデッドストックを探してもらい輸入しました。
キーケースの容量は大きめで、最近増えてきた電子キーや車の電子キーを付けても十分余裕がありますので、車のカギと家の鍵2本など
メインにお使いになれます。
(写真2:凸部分に目、口を1個ずつ刻印した顔 、写真3:堅牢なゴールドのAMIET社製キーホルダー金具)
今回はピンク系を選びましたので、女性の大人の方に、バッグに入れても他のものにキズを付けず、鮮やかな色で見つけやすい、
また手探りでもプニプニして探すことも楽しくなっていただきたいと思います。
一度、実際に使ってみると、忘れられない感触のキーケース、このほかにも色々な色をご用意しております。
1年に2度ほど輸入の機会がありますが、リクエストした色が入るかどうかは、フランスの工房のバッグ制作次第で、
なかなか人気の色が手に入らないのですが、5年かかって30色ほど集めてきました。各革の在庫は少ないのですが
キーケースであれば、ほぼ全色対応できます。また1本鍵用、その他ミニポーチなどもご用意しております。
(写真4:ブルー系、写真5:シック系)
ただいま、おまけとしてこのトリヨンで作ったネコチャーム(麻ひも付き)を差し上げております。是非お試しくださいませ。
(写真6:トリヨンの革見本ですが1個ずつ外してネコチャームになります)